スケボー
相変わらずTVはBSばかり見ているんですが、NHKでは随分前からX-GAMEなる若者の好きそうなスポーツの総合番組を放映している。
主にアメリカの新しいカテゴリーのスポーツでスケートボード(ランページという板の貼られた斜面を滑ってアクロバティックな動きを採点する物や、ストリートといい街ある階段やその手摺、花壇等を模したものをジャンプしたり乗かってみたりしながら滑る)やBMX(曲乗り自転車)、モトクロスバイクやスノーモービル、スノーボードや車のスタジアム競技(ラリーに似たもの)と男の子の心を鷲掴みにするような内容である。(実はモトクロスバイクなんかは女性のカテゴリーもある)
以前にも紹介した事があるこのスケボー
私は特にスケートボードが好きで小学生の頃から乗っていた。
なぜスケートボードかと言うと、ディスカウントショップなんかでもオモチャのスケボーが格安で売られており、入門がしやすかったからだからであろう(笑
自転車なら数万〜、バイクなら10万〜と庶民では中々始めるにはハードルが高く普通の子供はそんなもの買って貰えなかったからである。
しかし所詮ディスカウントショップのなんちゃってスケボーでは限界がくる。
形はスケボーの形をしているが重いし動きは悪い
言うならば鉄下駄で走り回るようなもので本物はナイキのランニング用スニーカーと言うように例えればおわかり頂けるであろうか?
今から30数年前はそういった舶来の本物スケボーなんかは限られたショップでしか手に入らないし高価で子供遊び道具ではない物だった。
私の家の近くには駒沢公園があり裕福な家の日本人やアメリカンスクールに通っている外国人学生が毎週末BMXやスケートボード、ローラースケートを履いて集まって練習や技の見せびらかしをしていた。
私ら貧乏の子はその一団に憧れ仲良くして貰える訳もないのに毎週ショボイ自転車に乗って見に行く事が楽しみだった。
もうね別世界なんですよ彼等は、、、
髪型からファッション、ラジカセで流す音楽、飲んでる飲み物、なにより日本人が持ち合わせない陽気さが宇宙人のような感覚で純真な子供の心にショックを与えてくれました(笑
本当の意味で最初に触れたアメリカが彼等でした。
私達貧乏人のガキは親に与えられた子供用ママチャリみたいな自転車のありとあらゆる外せるパーツ(籠にはじまり泥よけベルとか)を外しフレームにタイヤとハンドルとブレーキと椅子だけの状態にして自分なりのBMX風のヘンテコな自転車で近所の公園の斜面とかを乗り回す事でBMX気分を味わっていた(笑
時はETブームを迎えた頃で同級生でも一人か二人はETに出てくるような自転車を買って貰える子も居たが、大半は与えられた自転車のパーツを外して近所を乗り回し気分だけ味わうなんとも可愛らしくも滑稽な子供達であった。
その怖いもの知らず(いや世間知らず)のガキ達がメジャーリーグの駒沢公園に乗り込む訳だ。
もう外人には英語で何を言っているのか知らないが馬鹿にされ大笑いされる。
しかしそれさえも良く理解出来てない子供であった。
ただ憧れていた人達に馬鹿にされてる感覚はうっすらと感じていた。
そりゃどんなに頑張った所で彼等の自転車とは程遠いママチャリを裸にしちゃいましたみたいな自転車でしたからね〜(笑
まぁそんな子供時代を過ごし、18の頃にようやく自分の本物のスケボーを手に入れる事ができましたよ。
苦節10年 ようやく買えたスケボーが写真の物。
約20年前の最新スケボーである。
沢山ある板から選び様々なパーツ(タイヤや金具、クッション、ベアリング等)で組上げた本物のスケボー
2万円くらい掛かりましたが本当に嬉しかったです(笑
何を始めるにも年齢は関係ないと言いますが外国人が幼少からやっている事をほぼ成人が始めようとしてもその溝は埋め難く大きな技やトリッキーな動きは殆ど出来ません。
どんなスポーツもそうですがハワイのプロサーファーは3歳の頃には父親と板に乗っていたりで感覚が違うんです。
それでも鉄下駄スケボーで鍛えた感覚は生きており平坦な道を前輪を持ち上げながら永遠に漕いで行くような動きだけは得意で無駄にお褒めの言葉は頂いたが実戦にはなんの役にも立たない事も判明。
今ではたまにコンビニに行く時に昔を懐かしんでしか乗らなくなったスケボー
TVでスケボーを見ると思い出して乗りたくなるのである(笑
by ya-bi-tu
| 2012-05-25 21:21
| 癒