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近代浮世絵

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高橋松亭「水久保」昭和十-十六年


浮世絵と言うと江戸をイメージしますがその文化は厳密には今も引き継がれ継承されている。

しかし現在はその保存的活動の意味が強くあまり新作が我々の目に触れる事もない。

去年はNHKで浮世絵の色について当時の色はいかに鮮やかだったかを再現する番組あった。

絵を写し、版木の製作から始めるのだが当時は分業でやっていた事を一人でする凄い人だった。

中々再現出来ない紅の色は紅花だったのだがその鮮やかな色には本当に驚いた。

そんな浮世絵も昭和20〜30年代までは新木版画として制作されていたのは知ってる人は知ってるが私は知らなくてビックリした。

最近のアニメの世界観に通じるような背景画のような表現が”木版画”で表現されている。

江戸期の物とはタッチというか構図も違えば綿密な再現方法等、西洋の絵に影響を受けた別物のような浮世絵。

1960年頃に高度経済成長でこういった文化は見向きもされなくなり職人も高齢化し衰退したようだが、私の生まれる10年程前までこういった文化が残っていたとは本当に驚いた。

こういった物が評価されていたのも欧米の浮世絵マニアの間では長年人気を保っていて、ようやく日本人が素晴らしさに気が付いた昨今らしい。。。

経済優先で本当に大切な物が見えなくなった日本の悪例の一つだろう。

私はツイッタ—でフォロワーさんから教えてもらったのだが他の作品はこちらから

http://i.2chblog.jp/archives/3354227.html

まぁどれも素晴らしい作品ばかりでビックリしますよ(笑

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川瀬巴水「清洲橋」昭和六年

ガス灯が灯ってますね〜。

つい50年前まで家庭では竃(かまど)で煮炊きしたり七輪を使う生活。

これが外国ではオーブンや薪ストーブなんでしょうが世界的にここ50年の変貌が異常な成長だったのでしょう。

それまではゆっくりとした成長はあったでしょうが一気に何世代も飛び越えるような変化で大切な物を捨ててきてしまった結果が現在ですね。

これ以上スピードを上げても自分達の首を絞めるだけだと思うんですがね。

進化や研究で前に進むのは当たり前ですがノンビリとスピードを逆にコントロールする発想でアナログでデジタルに近い事だって出来る物はあるので見直すべき物はちゃんとした判断をしていかないと大切な事を忘れてしまうだけだと思いますね。

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吉田博「はやせ」昭和八年
by ya-bi-tu | 2012-04-05 17:59 |
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不言実行をモットーに掲げる童心の中年日記


by やびつ
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